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PEACE PUTPEACE PUT

企業ブランディング

2026

長年大切にしてきた思想を、正面から言葉と形にするコーポレートブランディング

概要

「世界中の街に、ひとときの平和を置いていく。」福岡発のベーカリー「AMAM DACOTAN」や生ドーナツ専門店「I’m donut?」など8ブランド・国内38店舗・海外6店舗(内訳NY1、台北1、韓国3、パリ1)を展開する株式会社peace putのコーポレートブランディングを担当しました。
急速な拡大を重ねる中で、創業者・平子良太氏の思想が社内外に正しく伝わっているのかを問い直す。姿勢や価値観がより素直に、より誠実に届く状態をつくること。それが両社で据えたテーマです。コーポレートロゴの再設計、コーポレートサイトの構築、撮影・映像ディレクションまでを一貫して担いました。
・コーポレートロゴ設計
・コーポレートサイト制作
・撮影・映像ディレクション
・名刺・各ブランドツール制作

背景/戦略

peace putは短期間で急成長を遂げている企業です。しかしその裏側に、静かな危機感がありました。規模が大きくなるにつれ、創業から平子氏が抱き続けてきた思想が、社員一人ひとりに届かなくなっているのではないか。話題性のある商品を次々と生み出す企業という外からの見られ方が、本質を覆い隠してしまっているのではないか。
同社がこれまで大切にしてきたのは、「いま、本当に必要とされているものは何か」を問い続けながら、素材・製法・空間づくりの細部にまでこだわり、深く記憶に刻まれる体験を届けるという姿勢です。街に何かを持ち込むのではなく、その土地で暮らす人々や風景に目を向け、自然に溶け込みながらそっと彩りを添えていく。その在り方は、創業から一切ぶれていませんでした。
問題はブランドの見た目ではありませんでした。平子氏が目指してきたのは、流行をつくる会社ではなく、文化をつくる会社。そのビジョンと「ヒット連発のトレンド企業」という外から貼られたラベルとの乖離が、このコーポレートブランディングの出発点でした。

目指した姿

課題は思想の不在ではなく、思想の可視化でした。すでにそこにある思想を、正しく、届くかたちに翻訳すること。外向きの刷新と内向きの浸透を同時に設計し、採用・広報・社内浸透の三つを一つの設計で同時に解くことをゴールとしました。

支援内容

<コーポレートロゴ>
新しいコーポレートロゴは「: peace put」と「: p」の2種類で展開しています。「: peace put」では社名の前にコロン(:)を配置しました。コロンには「すなわち」という意味があります。peace putに関わるすべての活動が”ひとときの平和を置いていく”という一つの理念に収束していることを、句読点一つで表現しています。言葉を足すのではなく、記号で意味を圧縮する選択でした。「: p」は頭文字”p”をベースに、食を楽しむスタッフやお客様の顔をモチーフとして設計。横向きにすると笑顔のような形が現れる主張しない仕掛けを取り入れました。

<コーポレートサイト>
各ブランドの背景・コンセプト・現場の空気感を伝えるページを新設しました。言葉だけでなく映像を組み込み、店舗や現場で働くひとの姿がそのまま伝わる構成としています。このサイトは外部へのブランディングメディアであると同時に、社員が「自分はなぜここで働いているのか」を確認できる場として機能します。長期にわたって使い続けられるサイトであるために、管理画面の使い勝手も丁寧に設計。コンテンツの更新・追加が現場主導で行える運用基盤を整えています。
複数ブランドが絡み合う撮影やコンテンツの調整は容易ではありませんでした。クライアントとの密な連携のもと、各ブランドの個性を損なわずに、peace putとしての統一した世界観を成立させることにこだわり抜いています。

<History & Vision>
2012年の創業から未来へと続く物語を、Three.jsによる3Dジオラマのスクロールアニメーションとして構成しました。カメラワークに合わせて数百のオブジェクトが出現・退場する設計で、各年代の世界観を通り過ぎていく体験をつくっています。
スクロールに連動したフレーム制御では、カメラの動き・オブジェクトの位置アニメーション・透明度の変化をすべてフレーム単位で管理し、ダンピングによるなめらかな追従を実現。PC環境ではビデオテクスチャも組み合わせ、年号が現れる演出にリッチさを加えています。SP版はアスペクト比やパフォーマンスの制約に応じてPC版と別に設計し、どのデバイスでも旅をしている感覚が途切れないよう細部まで調整しました。